「いくらの醤油漬け」誰でも簡単に作ることができる、北海道の秋の味覚の代表格

9月に入ると関東でも魚屋やスーパーの鮮魚コーナーに並び始める生すじこ（あるいは、鱒子の場合も）。この生筋子を使った「いくらの醤油漬け」は、北海道では各家庭ごとの味付けが異なるおふくろの味的な家庭料理の1つで、秋の味覚のど定番。

出来合いのいくらも売っているが、それを買うよりも安上がりだし、しかも美味しく自分好みの味付けでたくさん作ることができるので、生すじこから、または筋子の入った鮭を1本買うなどして、それぞれの家庭の味で漬けるほうが一般的である。

自分の場合はやや甘めの味付け。基本は醤油、酒、みりんで仕上げるが、だしを加える人も少なくない。この辺りは何度か作って好みの割合を探るしかない。

いくらの醤油漬け レシピ／作り方

材料……作りやすい分量

生筋子 …… 300g

a [調味液] {
　醤油 …… 大さじ3
　酒 …… 大さじ2
　みりん …… 大さじ2
}

割合は、だいたい醤油：酒：みりん＝1.5：1：1（甘め）。漬ける前に少し煮詰めておくと、よりまろやかな味に。

作り方

1. 生筋子をほぐす。大きめのボウルに熱い湯（70度くらい）を張り、塩ひとつまみ程度を加えて塩水を作り、すじこを入れて菜箸で混ぜる。白くなるけど気にしない。その後、いったんざるに上げて水を切り、冷水を張ったボウルに入れて冷やす。これを何度か繰り返すと、筋が箸にかかってほどけ、ばらけていく。
   （塩を入れずにほぐすと、皮が固くなってプチプチとした食感が強くなる）
2. 余分な皮を落とす。ある程度ほぐし終わったら新しく水を張ったボウルに移し、手で優しくかき混ぜて残った薄皮を取り除く。これも何度か繰り返す。終わったらざるに移し、ラップをして冷蔵庫で30分ほど落ち着かせる。ここで白くなっていた色も元の綺麗な赤色に戻ってくる
3. いくらを漬ける。適当な大きさの容器にいくらを入れて、調味液と混ぜ合わせる。一晩経ったくらいからが食べ頃。良い具合の味に仕上がったら漬け汁を切っておく。こうすることで調味液に漬かり過ぎるのを防ぐ。